地上波で『ハンコック』がやっていたので見ました。
名前は知っていたけど見たことなかった作品。
あらすじ
スーパーパワーで町を守る男ハンコック。が、その破壊的行動と性格の悪さのせいで、いつもみんなの嫌われ者だ。そんなとき、ハンコックはPR会社に勤めるレイに出会い、自らの行動を改めていく。
素行が悪すぎるスーパーヒーロー、ハンコックに序盤は笑いました。
悪態をついてきた子どもに制裁を加える、レイを助けるために列車を壊す、 などなど。そのどうしようもなさに苦笑も爆笑もしてしまいます。
そういう展開をしていながら露悪的に感じないのは、ハンコックが孤独で、人との付き合い方を学ぶきっかけがなかったことがはっきりしているからです。
ハンコックが出会うお人好しのレイも含めて、人の欠点やだめなところを描きながら、描き方に優しさを感じます。どうしようもないけれど、しょうがないよね、というあきらめ交じりの愛着。
そんなハンコックが、レイと出会ったことをきっかけに行動を変えていく……が、それだけ終わらないのがこの作品。あることを知ったハンコックは町で大暴れしてしまいます。
その無神経さ、不死身ゆえの豪快なアクションは面白かったです。半神(ヒーロー)とはまさにこのことだな。
ハンコックとレイの妻がいい感じになっていくところははらはらしましたが、最終的には丸く収まってよかったです。
愛が成就するだけが幸せではないし、運命の人の代わりにほかの人を愛したっていい。好みは分かれそうですが、これはすごくハッピーエンドだと思いました。
ラストシーンは前向きでかっこよくてとてもよかったです。終わり方が美しい作品は大好き。
ハンコックの素行の悪さを考えると、大人向けのヒーロー映画ではありますが、基本的には元気になれる作品です。笑いながら見られます。
とにかく明るい気分になりたいときにおすすめです。
まとめ
素行の悪いヒーローがドンパチするのが楽しかったです。
ちょっとひねくれた作品が好きな人にはおすすめです。