今日の更新は、『CLAMPもこなのオキモノキモノ』です。
書籍概要
漫画家ユニットのCLAMPのひとりであるもこなが、デザインした着物や日常生活で着ている着物の写真を公開。対談も交えながら、着物の楽しさを綴っていく本。
着物の美しさが目に楽しい
面白い着物の着こなしがたくさん見れるので目で楽しいです。
着物って柄+柄で結構派手なのに、着てみると案外まとまって見えるので不思議ですね。
オリジナル着物の写真もめちゃくちゃかっこいいです。どう考えても気軽に着れる柄ではないけれど、好きなものを前面に押し出したファッションは見ていて潔いです。
半面、写真やイラストは面白いけれど、詳しい知識は載っていません。ビジュアルエッセイぐらいに考えて、着こなしや購入の参考にするのがいいかなと思います。
著者には関係ないんですが、気になった点がひとつ。
著者が「壱の蔵」というアンティーク&リサイクル着物ショップの店主と対談するところ。
◆弓岡 僕が思うのは、若い人にはその年代にしか着られない着物を着てほしいってこと。20代の人でも、地味なものを着る人って結構多いんだよね。でもその反動で、50や60になったら、赤やピンクなど華やかな着物ばかり着たくなっちゃうわけ。
(P104)
いやそりゃその人の勝手だろうに。
着物ではないけれど私もシンプル嗜好なので、家族に「もっと華やかな服を着ろ、若いんだから」と言われることがあります。これ嫌なんですよねー! 別に自分に自信がないから、地味な服を着てるんじゃなくて、純粋に好きなんですよ。
それと同じで50、60になっても派手な服着てもいいと思うんですよね。もちろん、似合いにくくなっていくとは思うけど。それは小物とか微妙な色味を調節して工夫していけばいいのではないでしょうか。
そういうことを言うから普段着としての着物が廃れるのだと早く気付いたほうがいいですね。10年前の本だから言っても遅いんだけれども。
まとめ
面白かったです。読んでいると着物が着たくなってくるなあ。見せる人がいないけれど。
機会があったらまた着物に関する本が読みたいです。