ブックワームのひとりごと

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ズボラな主婦がズボラなご飯を食べる―久住昌之・水沢悦子『花のズボラ飯』

花のズボラ飯

今日の更新は、久住昌之水沢悦子花のズボラ飯』です。

 

あらすじ・書籍概要

夫が単身赴任しているパート主婦の花。彼女はよくズボラな料理で食事を済ませる。鮭フレークのトースト、コンビニおにぎりのお茶漬け、ステーキを焼いただけ、などなど。女性が楽しげにご飯を食べる飯テロ漫画。

 

ズボラ飯を食べているだけで楽しい

ただ単に女性がズボラ飯を食べているだけの漫画なのに、面白いから不思議ですね。

それは、ちょこちょこ挟まれている日常エピソードが、食べるシーンを補強しているからだと思います。

たとえばおしるこをもらうときにパート先の店長の奥さんにもらうんですけれども、そのエピソードが花の食いしん坊っぷりが如実に表れていていいんですよね。

それから栗をもらってうれしいというより「面倒くさい」というのが先に来てしまうシーンも花の深刻なズボラさがわかって笑いました。

そういう何気ないシーンに花の性格や性質が現れているので、ただ食事がメインの作品でも「面白い」と思えます。

 

あと花は掃除や片付けが苦手で、だいたい作中では家が汚部屋状態なのですが、それが妙にリアルです。

しかも作中でもさりげなくその辺にごみを置いたりするんですよね。こりゃ汚部屋になるわ。

とにかくズボラな主婦の「現実味」がすごい。それでいて、花は魅力的です。夫のゴローさんを大切に思っているし、ズボラなご飯に対するこだわりも楽しいです。いいキャラクターですね。

 

あと本題とは関係ないんですが、花の着替えのシーンが妙にフェチっぽさがあってエロいです。

とくに性的な部分が強調されているというわけではないのに、なんだろう、この空気感は……。

みっちりとした日常感にあふれているから、余計にエロティックに見えるのでしょうか。

 

まとめ

ただご飯を食べるだけのストーリーなのに面白かったです。

続刊もあるみたいなので、また機会があったら読んでみたいですね。