ブックワームのひとりごと

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閉店する喫茶店から家具を引き取る古物商の話―村田龍一『喫茶店の椅子とテーブル~村田商會がつないだこと』

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喫茶店の椅子とテーブル ~村田商會がつないだこと~

今日の更新は、村田龍一『喫茶店の椅子とテーブル~村田商會がつないだこと』です。

 

あらすじ・書籍概要

閉店する喫茶店の家具を引き取り、修繕して他の顧客に転売をしている村田商會。喫茶店から引き取った家具の紹介や、仕事の流れ、喫茶店に向けた強い思いなどを写真とともに送る。

 

とにかくかわいくてレトロで、歴史を感じさせる喫茶店の家具を見るのが楽しかったです!

レトロなものが好きな人間にはたまらない本でした。

私自身も喫茶店が大好きなので、読んでいると喫茶店に行きたくてたまらなくなりました。たばこの煙が煙いのであまりまめには行けないんですけれども。

 

本文そのものも、家具や喫茶店へのこだわりが伝わってくる熱意のあるもので面白かったです。

村田商會は著者が閉店していく喫茶店を惜しみ、「せめてそこで使われていたものは残せないだろうか」と思ったことをきっかけに作られたネットショップです。

muratashokai.theshop.jp

「いらないけれどまだ使えるものを引き取って、必要としている人に売る」というのは古物商の使命といっていいことだと思います。それをまっとうに果たしているところはかっこいいですね。

 

反面、後半の内容は村田商會から離れているところも多かったので、そこはちょっと物足りなかったですね。

村田商會のことだけ書いた方が、本としてのまとまりはよかった気がします。

 

まとめ

読んでいてとても楽しかったです。写真も文章も味があってよかった。

レトロ趣味に興味がある人にはおすすめします。

喫茶店の椅子とテーブル ~村田商會がつないだこと~

喫茶店の椅子とテーブル ~村田商會がつないだこと~