ブックワームのひとりごと

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登場人物が「一緒にいたい」というエゴを自覚する―椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん七 猫又と別れの挨拶』

あやかし双子のお医者さん 七 猫又と別れの挨拶 (富士見L文庫)

今日の更新は、椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん七 猫又と別れの挨拶』です。

 

あらすじ・書籍概要

クラスメイトのもとに出た猫の幽霊の事件を解決した莉莉たち。その過程で、リヒトには他の人間とつながりがあることがわかる。他に主人がいても、リヒトと離れたくないと願う莉莉だったが……。

 

莉莉とリヒト、嵐と晴、それぞれが己のエゴを自覚しそれを押し通すことを決意した巻でしたね。

誰が何と言おうと一緒にいたいんじゃい! という開き直りは潔くてよろしい。いや、その開き直りに至るまではいろいろぐずぐずしているのですが。

晴の、死者を手元に置きたい、一緒にいたい、という思いは晴自身の体にデメリットをもたらしているんですね。それでもふたりの生活を保とうとする我の強さ、逆にかっこいいような気がしてきます。

 

ゲストキャラクターも最初は心配したけれど優しい人でよかったです。このシリーズのゲストキャラは一癖ある人が多いので、設定上はいろいろあるとはいえあまり癖のない人は新鮮ですね。

いわばこの人は莉莉より我が強くなかったわけだけれど、それも一種の愛です。手を離せることも、また思いやりなんですね。

 

最後にはリヒトの出自が明かされて、おおっとなりました。つまりこのシリーズは二重の意味で〇〇ものだったんですね。

双子と莉莉が「自分はどうしたいか」ということを自覚した巻なので、ここで終わってもいい流れです。とりあえずオチはあるということで他の人におすすめできますね!

 

まとめ

双子と莉莉のエゴが明確化された巻でした。やっぱりエゴってのはいいですよね! エンタメとして。

続きがあるかはわからないんですが、機会があったら読みたいです。

あやかし双子のお医者さん 七 猫又と別れの挨拶 (富士見L文庫)

あやかし双子のお医者さん 七 猫又と別れの挨拶 (富士見L文庫)

 
あやかし双子のお医者さん 文庫全7巻セット(富士見L文庫)

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