今日の更新は、司馬理英子『こころのクスリBOOKS よくわかる女性のアスペルガー症候群』です。
あらすじ・書籍概要
人づきあいが苦手、空気が読めない、誤解されやすい。人間関係でトラブルを抱えやすいアスペルガー症候群の女性。彼女らがなぜそのような行動をとるのか解説しつつ、生きやすくなるヒントを紹介する。
「相互的なやりとりが苦手」なアスペルガー
初歩的な本なので知っていることが多かったですが、情報量が多く新しく知れたこともありました。
「『人づきあいがうまくいかない』という大きな特性について」の章で 、
全般に、「相互的なやりとり」がうまくできないことが多い(P60)
と書かれていて、こ、これだ! と膝を打ちました。確かに私もリアルタイムで話題が変化していく大人数での会話が苦手だし、Twitterのリプライをもらうとどう返していいかわからず蹴ってしまうことも多いんですよね。ブログを書くのが好きなのは、これが「一方的なコミュニケーション」だからかもしれません。
かといって果たしてどうやったら相互的に会話ができるのか、わからないですね。せめて人と会話したあと寝込むのをどうにかしたいです。
安易にアスペルガーの人を甘やかさず、「アドバイスに耳を傾けよう」「『申し訳ありません』をきちんと使おう」と言うべきことを言っているのも逆に好印象でした。何でもかんでも個性と片付けるものではないですからね。
ただ参考文献を見たら自著ばかりだったり、具体的なアドバイスがないまま終わってしまったりした章があったりと、クオリティにむらがある部分もあります。
わからなかった部分は自分で調べる気合が必要ですね。
まとめ
ちょっとクオリティにむらがあるところもありますが、新しい情報や言いえて妙な考え方もあって参考になりました。
これ一冊、とは言えませんが、補助的に読むのはいいかもしれません。
こころのクスリBOOKS よくわかる女性のアスペルガー症候群 (こころのクスリBOOKS)
- 作者: 司馬理英子
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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