ブックワームのひとりごと

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女の園で女王候補を巡る陰謀に立ち向かう―荻原規子『西の善き魔女2 秘密の花園』

西の善き魔女2  秘密の花園 (角川文庫)

今日の更新は、荻原規子『西の善き魔女2 秘密の花園』です。

 

あらすじ・概要

フィリエルは教養を身に着けるため、トーラスの女学校 に入れられる。そこは貴族の令嬢たちが学ぶ場所。しかし淑やかな雰囲気の裏では、女王候補を巡る陰謀が渦巻いていた。何故か女装したルーンもやってきて、事態は混乱を極めていく……。

 

 

かわいいのは見た目だけだよ!

フィリエルとルーンは、両方「相手は自分を支えなければだめだ」と思っているところがかわいいですね。フィリエルが領主の館に身を寄せたのはルーンを助けるためで、ルーンが女学校にやってきたのはフィリエルを守るため。 そうやってお互いのために頑張れるところが愛しいです。

 

淑やかできらびやかな女学校回、と思わせつつ、女の子たちが個性的で一癖も二癖もあるので「きらきらとは」という気分になってきます。いや、演劇の描写とか、服装の描写はかわいいんですけれど……もはやかわいいのは見た目だけですね。逆にそこがいい!

一例をあげるとフィリエルに剣術を教えてくれるイグレインというキャラがいます。彼女は、フィリエルより年下でありながらクールでかっこいい女の子。でも年下なのでフィリエルには敬語。そんな年下師匠キャラで終わるのかなと思ったら、最後の方で衝撃的な行動に出ます。あれには本当にびっくりしました。

 

しかし読み返してみると、生徒たちがドロドロした戦いを繰り広げるのを「女」という性別に帰結させるのは価値観が古いですね。

それは昔の少女小説だから仕方ないんだけど、頭の中で但し書きをつけて読んだ方がいいでしょう。

 

『西の善き魔女2』まとめ

本当に女の子たちのくせが強くて楽しいです。もうそれぞれの女の子で話が書けそうですよね。

ヤバい女が好きな人には楽しめる巻だと思いました。

西の善き魔女2  秘密の花園 (角川文庫)

西の善き魔女2 秘密の花園 (角川文庫)

  • 作者:荻原 規子
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/07/25
  • メディア: 文庫
 
西の善き魔女1 セラフィールドの少女 (角川文庫)

西の善き魔女1 セラフィールドの少女 (角川文庫)

  • 作者:荻原 規子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2013/08/08
  • メディア: Kindle版