ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

もっとはっきり話をしよう?―荻原規子『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』

RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 (角川文庫)

今日の更新は、荻原規子『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』

 

あらすじ・概要

鳳城学園一年生がスケート合宿に行くことになる。そこでは、真響の一族の思惑があるようで……? 真響は「自分こそ真響にふさわしい」と語るいとこと再会する。表題作ほか、深行視点の作品を含む短編集。

 

きみら早くはっきり話をしてくれ

いや、きみらはっきりちゃんと話をしよう?

深行と真響、秘密主義のふたりが主人公なせいで、物事をはっきり言わずにぐだぐだ引き延ばされるシーンが多くてつらかったです。そりゃあキャラクターの設定としてはおかしくはないんだけれど、もうちょっとテンポが上げられなかったのか……。

 

表題作「氷の靴 ガラスの靴」では真響が泉水子と深行の間に何かあったのではと疑い、秘密で探りを入れようとする展開があります。それがP61からP98ページまで続くんです。そこまで続けられたら「はっきり話せ!」と思う私の気持ちもわかってもらえるんじゃないかと思います。

 

著者自身に筆力があるのでそれでも読めるんですけれども、読者を引っ張っていく力、ページをめくらせる力というのがこの巻では少なかったです。

読み終わっても達成感がない作品でした。

 

『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』まとめ

とにかくだらだらした展開が多くてつらかったです。作者の作風が好きだから読めてしまうんですが、そうではなかったらもっとぼろくそ言ってたかも。

もっと読者を引っ張っていってほしいですね。

RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 (角川文庫)

RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 (角川文庫)

  • 作者:荻原 規子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 文庫
 
空色勾玉 (徳間文庫)

空色勾玉 (徳間文庫)

  • 作者:荻原 規子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: 文庫