今日の更新は『ネバーエンディングストーリー』です。
あらすじ・概要
母親が死に、父親とふたり暮らしをしているバスチアン。いじめっ子たちにからかわれ、さえない生活をしている。しかし、ふらりと逃げ込んだ古書店で、不思議な本に出合う。バスチアンはその本を盗み出し、屋根裏部屋で読書にふける。そこにはファンタージエンという不思議の国を虚無から救うため、旅をする少年アトレーユの物語が描かれていた。
映画にすることに無理があった作品
結論としてはこの作品を二時間程度の映画にすることに無理がありましたよね。
いや頑張ってる。特殊撮影は当時としてはすごいと思うし、子役たちも頑張ってます。だけど原作の後半の展開をざっくりカットしちゃったので、『はてしない物語』のテーマは根本的に伝わらなくなっちゃったんですよね。
こんなばっさりとしたカットをするくらいなら、設定だけを拝借して、最初から別物として作った方がまだ面白かったような気がします。
カットした結果のオチも唐突感がすごいので、あえて見てみたいという人以外にはおすすめしません。
ちょっと話はそれるんですけど、『マンガで分かる文学』的な作品でオチが改変されたものがあってキレたことがあります。あれも「原作とは別物」とはっきり書いてくれたら怒らなかったのに。
忙しい人向けっていうのは作品のテーマを改変していいという意味じゃないんですよ。
実写映画として致命的な欠点を抱えているので褒めづらいんですけれども、しいて言うなら子どもたちが全員顔がいいところは評価できるかな。バスチアンって原作では太ってるんですけど……。
あとファンタジーな生物の造形が気合入ってるのでそこはよかったです。ちょっと気味悪さもあるけど、そこがまた生き物っぽさがありました。
『ネバーエンディング・ストーリー』まとめ
こんなぼろくそ言ってて何なんですけど話としては結構楽しめました。『はてしない物語』と何も関係がない作品だと思えばまあまあアリです。
演出は結構面白いので、そこが見たい人なら参考になるかも?