今日の更新は、はじめ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』です。
あらすじ・概要
結婚相手は、週末に修行に行くサラリーマン山伏だった。新婚旅行は山、結婚式は仏式、交換する念珠にこだわる彼。山伏の独特の文化に振り回されつつも、著者は夫を通して修行の思想に触れていく。『あおくび大根』の作者が送る異文化結婚エッセイ。
信仰のある暮らしとは?
たまにお寺関連のニュースを見るときに登場する山伏。あの人たちは、普段どんな生活をしているんだろう? と思っていたのでその一部を見られてよかったです。
平日は普通のサラリーマン、週末に山伏の修行をする著者の夫。その掛け持ちは結構大変で、お金もかかるし時間もかかります。
ではなぜ修行をするのか? というと、衆生の救済を願うため。自然からエネルギーをもらい、自分の中に取り込みます。
私は信心がないので祈ることには興味ないですが、思想としては面白いです。基本的に自然への信仰なんですね。
それから著者の夫が自分なりのやり方で信仰を表現するのが面白いですね。お金がなかった時期にカラーボックスでありあわせの仏壇を作ったり、結婚祝いにお経をもらって喜んだり。信仰のある暮らしってこんな感じなんですね。
著者が夫のことを漫画に描いたら、夫はおもしろおかしく描かれていい気がしなかった……というエピソードもリアルで好きです。まあ自分の信仰を笑いに変えられたらちょっと思うところあるでしょう。お金が必要なので著者の方が勝っていましたけれど。
『ウチのダンナはサラリーマン山伏』まとめ
「山伏ってどんな暮らしをしているんだろう?」という疑問の答えの一部を見られたので面白かったです。
山伏の文化に興味がある人はぜひ読んでみてください。