今日の更新は、周藤蓮『賭博師は祈らない』です。
あらすじ・概要
賭博師のラザルスは、意図せず博打で大勝ちしてしまい、賭場に目を付けられないために高額商品である奴隷を買って帰った。リーラという奴隷はラザルスのメイドとして家事をすることになった。めんどくさがりだが根はお人好しなラザルスは、何かとリーラの世話を焼いてしまう。
こんな人におすすめ
- カウンセリング恋愛に惹かれる人
- 賭博やゲームが好きな人
- ツンデレ男が好きな人
ツンデレ男がカウンセリングされる話
あらすじを見て、「男がかわいそうな奴隷をカウンセリングする話かな」と思っていたのですが、どちらかというとカウンセリングされているのは男の方でした。
まず主人公のラザルスがツンデレでかわいいです。めんどくさがりで虚無的に振る舞うくせに、困っている人がいるとぶつぶつ言いながらもなんだかんだで助けてしまうお人好し。奴隷のリーラへも自然に優しくしているし、表面に反して実はとても愛情深い男なのだとわかります。
賭博という自らの生業に虚無を感じていたラザルスは、リーラと交流することによって心が満たされていくようになります。その過程が胸にきゅっと来ました。
◎ここからネタバレ◎
ラスボスがラザルスの元カノ、フランシスだったことが個人的に燃えました。こういうアダルティな関係大好き。
そしてフランシスがかっこいい女だったということで500点追加してもいいですね! 強い女は何人いてもいい。
私は博打をやらないので、ギャンブルシーンがどのくらいリアリティがあるのかはわからないんですが、フランシスとラザルスの駆け引きは面白かったです。
1巻できれいにまとまっているので、このシリーズははとりあえず1巻だけ読むのもありですね。