今日の更新は、k.m.p.『ポルトガル朝、昼、晩』です。
あらすじ・概要
k.m.p.のふたりは、ポルトガルの安宿に二週間泊まり、「暮らしごっこ」をすることにした。スーパーで食べ物を買い、仕事をし、散歩をして、昼寝をする。そんな観光ではない、海外での過ごし方を実践したふたりが見たものとは……。
こんな人におすすめ
- 海外でダラダラすることに憧れがある人
- 非日常が好きな人
- 海外の観光地ではないところに行ってみたい人
海外でだらだらするのめちゃくちゃうらやましい
私はこういう旅がしてみたいので、めちゃくちゃうらやましいですね。知らない町に行ってひたすら散歩をしたいし、その土地のスーパーに入り浸って料理をしたいです。
キッチンがないので簡易のまな板とナイフでサラダやサンドイッチを作るところも非日常でワクワク感がありますし、言葉がまったく通じず小さな辞書を買って指をさして会話をするところも手探りで最高にいい。
『ポルトガル朝、昼、晩』は母親からの借り物なんですが、母親は「つまらない本だった」と言っていました。著者たちのようなだらだらぐだぐだした生活を肯定的に捉えられるかどうかで評価が変わる本なのだと思います。
観光地に行ったとか、有名な店に行ったとか、普通の旅行記にあるような話題は『ポルトガル朝、昼、晩』にはほとんどありません。それゆえにその土地の空気感、人々の雰囲気がにおい立つように伝わってきて楽しかったです。
何も起こらないイラストエッセイなので、ほぼほぼ食べて散歩しているシーンしかないのですが、私にとってはそこが最高でした。
あ~知らない町でダラダラしてみたい!!!