ブックワームのひとりごと

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ひとりっ子政策により子どもが冷凍保存される世界で逃げる七姉妹―『セブン・シスターズ』

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セブン・シスターズ(字幕版)

今日の更新は、『セブン・シスターズ』です。

 

あらすじ・概要

人口増加を止めるため、厳格なひとりっ子政策が敷かれている未来。子どもはひとり以外は冷凍保存され、人口を受け入れられる未来に目覚めることになっていた。セットマンの七姉妹は、祖父から曜日の名前をつけられ、自分と同じ名前の曜日に「カレン・セットマン」を演じていた。

 

こんな人におすすめ

  • SFが好きな人
  • 女と女のキャットファイトが見たい人
  • ハラハラドキドキしたい人

 

個性的な設定が魅力的な映画

おそらく、映画館でじっくり腰を据えて見た方がいい映画です。作業しながら見るものではなかったな……。

7姉妹のキャラクターを覚えきれないだけではなく、ひそひそ声で話すシーンが多いのでせりふが聞き取りにくかったです。映画館でスマホやパソコンから引き離され、いい音響で見れば印象が変わったはずです。

 

上記のようにちょっとわかりにくい部分もありましたが、歯が抜けるように死んでいく七姉妹たちにハラハラしましたし、いったい誰が逃げ切るのか続きが気になりました。

ひとりを除いて兄弟姉妹は冷凍保存される社会という舞台と、個性豊かな七姉妹の逃走劇という発想はすばらしく個性的で面白かったです。

アクションシーンが痛そうで痛い描写が苦手な身としてはちょっとつらかったですが、それだけ鬼気迫るバトルでした。女と女の戦いも女と男の戦いもあるよ!

 

◎ここからネタバレ◎

 

終盤の姉妹同士のキャットファイトは、同じ顔の人間が泥沼の肉弾戦をする恐ろしくも美しいシーンでした。どうやって合成したんだろう。

月曜日は愚かだけれどあまり責めきれないところもあります。「私だけの私になりたい」と自我を持ってしまえばこの関係は終わってしまうことが明確なんですよね。

結末は、姉妹の関係が清算されただけで、社会的には何も解決していないところが後味が悪いですね。あの世界は今後どうなるのでしょうか。

中途半端と言えばそうなんだけれど、苦いエンドだと思えば嫌いではない終わり方でした。

セブン・シスターズ(字幕版)

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  • 発売日: 2018/03/02
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セブン・シスターズ(吹替版)

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