ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

もうすぐ春も終わるので、夏に読みたいライトノベル・ライト文芸10選紹介する

 

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素材:Canva(https://www.canva.com/

もう5月も終わりに近づいてきました。少し早いですが、「夏に読みたいライトノベル・ライト文芸」を紹介したいと思います。

夏が舞台なだけではなく、「これって夏っぽいよね」というものも多く含まれております。大事なのは雰囲気です。

 

 

 

ないスポーツをさもあったかのように語る『サマー・ランサー』

剣道の才能を持ちながら、祖父の死をきっかけに剣道をやめた天智。そんな彼は、高校入学をきっかけに「槍道」に出会う。天智は槍道部の仲間たちを通し、槍という武器に魅力を感じていく。

槍道という存在しないスポーツを勝手に作って青春小説を作ってしまった作品です。言われなければ気づかなかったと思います。

剣道をやめた主人公が、徐々に槍道に向き合っていく過程が面白かったです。

honkuimusi.hatenablog.com

サマー・ランサー (メディアワークス文庫)

サマー・ランサー (メディアワークス文庫)

  • 作者:天沢 夏月
  • 発売日: 2014/02/13
  • メディア: Kindle版
 

 

 

自殺志願者と芸術家のガールミーツガール 『幽霊列車とこんぺい糖』

中学生の海幸は、列車に飛び込んで自殺しようとしたところ、電車が廃線になっていて不可能だった。そこでリガヤという少女に出会う。芸術家である彼女に半ば脅されるようにして、「幽霊列車」の作品を作るのに協力する海幸だったが……。

交流を通して少しずつ明かされていく、海幸とリガヤの過去。そしてそれを清算するためのラストシーン。その過程が非常に自然で、かつ読みごたえがありました

百合小説でありながら、女の子がイチャイチャするだけではない面白さがありました。

honkuimusi.hatenablog.com

 

 

 

青春小説とゾンビものを混ぜたらこうなる『オブザデッド・マニアックス』

ゾンビマニアでゾンビに襲われることを夢見ていた丈二。彼が学校行事で向かった孤島のセミナーハウスで、突然、ゾンビの姿が! 丈二はクラスメイトたちと生き残るために協力し合う。しかしショッピングモールに向かうと、そこにはクラスの委員長によっていびつな帝国が築かれており……。

ゾンビものでありながら青春小説というトンチキな作品。その両方を書きこなしていて面白いです。

ご都合主義な部分も多いけれど、ゾンビを通した主人公たちの成長が見られたのでまあいいか! という気分になりました。

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孤独な少年少女のボーイミーツガール『陸と千星 世界を配る少年と別荘の少女』

 両親の離婚の話し合いの間、田舎の家に預けられた千星。彼女はそこで新聞配達をしている少年、陸と出会う。朝の新聞配達のときに起こる小さな触れ合いを通して、ふたりはお互いに惹かれ合っていく。

愛のない夫婦の間に生まれた千星と、ネグレクトされながら育った陸。自分でどうにもならない理不尽さに傷つき、千星は泣けなくなり、陸は笑えなくなってしまいます。

田舎でのボーイミーツガール! 期間限定の恋! と青春の王道を行きつつ、繊細な心理描写に泣ける作品でした。

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 描写を堅実に積み上げる時間SF『きょうの日はさようなら』

双子のきょうだいの明日子と日々人は、いとこの今日子と暮らすことになった。彼女は、コールドスリープによって30年前からやってきた女子高生だった。今日子は、明るく振舞いながらも、30年後の世界でジェネレーションギャップに苦しむ。そんな彼女を双子は好きになっていくのだが……。

すごい伏線があるわけでもなければ、設定が尖っているわけでもない、ドンパチもドラマチックな展開もない。めちゃくちゃ地味なSFなんですけれども、その分堅実に描写を積み重ねていくところが面白いです。

ひとつひとつのシーンを見れば、取るに足らないような、ささやかな物語なのに、全体として見ると誰かの人生を覗き見たような重厚感がありました。

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きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)

きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)

  • 作者:一穂 ミチ
  • 発売日: 2016/01/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

水族館の飼育員になった板前の奮闘『水族館の板前さん』

働いていた料亭が閉まり、無職になった主人公、浩介は、水族館の臨時職員として働くことになる。水族館の仕事に少しずつやりがいを見出していく浩介だったが、仕事は波乱の連続で……。

話を転がしていくのが非常に上手いです。読むほどに続きが気になっていく作品でした。ストーリーテリング能力を感じます。

労働と、そこにまつわる人の心の動きをエンターテインメントとして昇華していくところが非常に良かったです。

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水族館の板前さん (メディアワークス文庫)

水族館の板前さん (メディアワークス文庫)

  • 作者:末羽 瑛
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫
 

 

 

美少女アイドルと沖縄へ旅行 『ニライカナイをさがして』

人気アイドル、宮沢梨花に空港で出くわし、さらわれるように沖縄に向かった主人公。ふたりは石垣島を経由して日本最南端の島、波照間島へ来た。そこで見た、アイドル梨花の秘密とは……。

美少女とひたすら旅をする話で、劇的な展開はほぼありませんがそこが好きです。

梨花はわがままで奔放だけれども、肝心なところでは素直になるところがかわいげがあっていいです。そんな梨花の過去の失恋の要素も切なかったです。

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ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

  • 作者:葉山 透
  • 発売日: 2005/12/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

 吸血鬼と人間が出会って恋をする『ヴァンパイア・サマータイム』

吸血鬼と人が共存する世界。両親の経営しているコンビニで働くヨリマサは、毎日紅茶を買いに来る吸血鬼の少女が気になっている。会話するようになったふたりは、小さな事件を経て仲良くなっていく……。

昼と夜とで人間と吸血鬼の時間が分かれている世界観。ヨリマサが夏休みに昼夜逆転してしまうことを題材に、「夏だけの関係」を演出してしまうところがすごいです。

王道胸キュンで恋っていいな、と肯定的に捉えられる作品です。

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ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫)

ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫)

  • 作者:石川 博品
  • 発売日: 2013/12/30
  • メディア: Kindle版
 

 

かわいいけれどしっかり怖いホラー『山内くんの呪禁の夏。』

 なぜかトラブルにばかり巻き込まれる少年、山内くん。彼は父親の故郷に向かい、霊能力者を訪ね、助言を請う。山内くんはそこで紺という子に出会った。彼女はかつて笛のお守りを山内くんに渡していた……。

少年少女のかわいい関係を描きつつ、ホラー要素はしっかりしています。民俗学的、呪術的知識で織りなすおどろおどろしい世界観は一読の価値がありました。

 ネット小説の書籍化のせいか「俺たちの戦いはこれからだ!」的に終わってしまうのですが、お話そのものは面白いです。

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山内くんの呪禁の夏。 (角川ホラー文庫)

山内くんの呪禁の夏。 (角川ホラー文庫)

  • 作者:二宮 酒匂
  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: Kindle版
 

 

 

以上です。読みたいものがあればチェックしてみてください。

あと他の人のおすすめも知りたいからブログ持ちの方よかったら記事書いてください。