今日の更新は、荻原規子『西の善き魔女7 銀の鳥プラチナの鳥』です。
まとめ記事書こうとしたときにこれだけ感想を書いていなかったことに気付きました。
あらすじ・概要
女王の座をレアンドラと争うアデイルは、女学校の学友ヴィンセントとともに東の国トルバートへ向かうことに。そこで出会った傭兵隊の青年は、ルーンにどこか似ていて……。アデイルはトルバートで動いている陰謀に気付き、砂漠を走る。
シリアスだがキャラクターが陽気で楽しい回
砂漠! アラビアン! 馬や傭兵! という感じで旅情あふれるストーリーでした。女性陣の活躍がよかったです。強い女しかいない。
特にアデイルと同行したセシリアのキャラクターがよかったですね。工作員として優秀なのはもちろん、ひとりの女性としても魅力的な人でした。
傭兵たちのノリも愉快でよかったです。悲劇的な背景を持っているはずなのに、すごく前向きで陽気なんですよね。アデイルが抱えているものが多いだけに、さわやかさが強調されています。
この巻ではルーンの出自についてぼんやりと示唆されます。しかし、これが本当だったとしても、ルーンは何も変わらないのでしょうね。だからこそ、アデイルも突っ込んで聞かなかったのだと思います。
本当だったら国を挙げての大騒ぎになると思いますが、だからこそルーンは素性を明かすことを望まないと思います。
◎ここからネタバレ◎
しかし、ルーンが実際に王子様だったら、フィリエルとルーンの結婚は政略結婚になるんですね……。想像するとちょっと面白いです。