ブックワームのひとりごと

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生粋の悪人がいないので死ぬのがかわいそう―『キングコング 髑髏島の巨神』

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キングコング:髑髏島の巨神(吹替版)

今日の更新は、『キングコング 髑髏島の巨神』です。

 

あらすじ・概要

米ソ冷戦下のアメリカ。米軍と科学者たちは、髑髏島(どくろとう)という神話上に存在した島へ上陸した。そこは、巨大な生き物たちがはびこる島だった。ヘリコプターを巨大なゴリラに襲撃され、散り散りになった調査隊たちは迎えが来るはずの場所に向かって北上する。

 

悪人がいないから無残に死ぬことが心に来る

基本的に生粋の悪人がいないシナリオなので、その分無残に人々が死んでいくのがかわいそうでした。

あえて無意味で無残な死を描きたい、そこにテーマを込めたいというタイプの作品でもなかったので、ただただ残酷なだけで終わってしまいました。

やっぱりこういうパニック要素のある作品の登場人物、ある程度悪人であってほしいですね。そうでないと、キャラクターが死んでも自業自得と思えないので。

かわいそうというだけではなく、私はアメリカの誇りだの軍人の矜持だのまったく興味が持てないので、ただ誇りだけでコングを倒そうとする軍人たちに何のロマンも感じなかったです。本当に無駄死にだなあ……。

あと巨大な獣たちに邪悪・邪悪でない区別があるのが謎です。動物の思考を人間がいい悪いを勝手に決めるのって人間中心すぎて引く。

 

ストーリーは趣味に合いませんでしたが、単純に怪獣映画のドンパチが見たければ悪くないと思います。背景もコングも壮大でかっこよく、獣同士の戦いも手に汗握るものでした。

 良くも悪くも「映像を見る映画」という感じですね。

キングコング:髑髏島の巨神(吹替版)

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  • 発売日: 2017/05/29
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キングコング(字幕版)

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