あらすじ・概要
すべての人はいつか死ぬ。死亡率100%である。そして、死因で一番多いのは「病死」だ。しかし、病気はどのようにして人間に死をもたらすのだろうか。感染症・ガン・生活習慣病で死ぬ仕組みを、イラストと手書き文字でわかりやすく解説。
コロナ禍の今におすすめのイラスト解説本
たまたま手に取った本で狙ったわけではないですが、このコロナ禍の中で手に取れてよかった作品でした。感染症で人が死ぬ仕組みについて詳しく解説されています。
さらにワクチン、抗生物質のなりたちや効果、メジャーな感染症の紹介など、簡単ではありますがもりだくさんに描かれていました。
感染症について調べたいけどとっかかりがわからん! という人にはおすすめです。
特にワクチンの解説は印刷して病院の壁に貼りたいくらいですね。ワクチン、言葉としては知っていたんですが、どういうものかはっきりわかっていませんでした。なるほど白血球がウイルスを食べやすくするんですね。
その他にもガン、生活習慣病についての章があり、どちらも面白かったです。
ガンの「自分(の細胞)に殺される」という特徴、めちゃくちゃ怖いですね。遺伝子のコピーミスから生まれる病気か。
初期段階では自覚症状がないゆえに、抗がん剤治療を勝手に止めてしまう患者がいます。年を取ると必ずリスクが上がってくる病気だからこそ、なる前に知識を持っておくと対処しやすそうです。
生活習慣病は主に「血管が詰まる」という話でしたね。不摂生はやめよう! と思う章でした。血管、いたわろう。
生活習慣病患者の欠陥は汚れのついた排水溝のパイプに似ているということで、パイプの掃除をしたくなってきました。血管もパイプのいらないごみをつけないようにしなければいけません。
わかりやすい内容なので、子どもへのプレゼントにもいいのではないでしょうか。