あらすじ・概要
リュステムへの恋心を自覚しながらも、「黄金の寵姫」として舞踊団の客寄せになっていたナクシュデル。そんな中、リュステムの母から「学校の教師にならないか」という誘いを受けた。心惹かれるナクシュデルだったが、自分が舞踊団を抜ければ、観客は去っていく。悩んだナクシュデルが選んだ方向は……。
優しいけれどときどき辛辣
何か「メインカップルをくっつけるために障害を減らしておきました!」という感じの回でしたね。いや、それでも悪くはないんだけど。意図がわかりやすすぎるだけで。
後宮の元奴隷と大統領の息子、身分違いのふたりがくっつくためには「後宮の寵姫」から「学校の先生」へジョブチェンジが必要。しかしナクシュデルの性格的にアイハンをはじめとする舞踊団の子たちを置いていけない。それをうまく解消するには……という話。
こういう障害を減らす話というのはドラマチックさはあまりないので、ちょっと退屈だったですね。
ただ後宮奴隷たちの舞踊団にはっきり「素人の芸」って書いてのけるのはなかなか正直です。確かにそううまく表現できるようにならないですよね。この作品、悪役以外の悪人は出てこないけれど、辛辣なときは辛辣です。
自分たちの実力を突き付けられた後、アイハンとナクシュデルのそれぞれの選択はよかったです。
あと本文の話ではないんですが、イドリースのキャラデザ最高にかっこいいですね。こういう顔にくせのあるイケメン好きです。
整っているというより力強い感じの面構え。