SUKIMAで同人誌の表紙デザインを依頼してみました。
SUKIMAとは、クリエイターに絵やデザイン、文章を依頼できるサイト。
今回は、その依頼の流れを書き残しておきます。
依頼する人を決めるまで
最初に依頼する人を決めることになるんですが、これが難航しました。
当たり前ですが凝ったデザインをしてくれる人は依頼価格が高いです。文句言ってるわけじゃなく、事実として……。
自分でもデザイン業務をしていたことがあるので、「これは時間がかかりそうだな」というデザインは見てある程度わかります。価格帯の高い人はやっぱり時間のかかりそうなデザインサンプルを出しています。
自分の支払える値段と、デザインのクオリティの折り合いをつけるのが結構大変でした。
結局シンプルだけどポップでかっこいい感じのデザインを掲げている人のところに依頼することにしました。
デザイナーさんの許可を取ってない上、下手に言うと自分の書いた同人誌が特定されて恥ずかしいのでここではぼかして書きます。
ちなみにこの段階では、ココナラなどの他のスキル販売サイトも並行して見ていました。SUKIMAを使用したのは目当てのデザイナーさんを見つけたからです。
依頼文を書く
頼もうとしているデザイナーさんは最初に詳細な依頼文を提出する形式でした。というわけで依頼文に取り掛かっていきます。
最低限のテンプレートは向こうが用意してくれているので、それに従って書きます。
同人誌の方向性はしっかり決めてあるのでできるだけ詳しく書きます。
テンプレート以外に添えた情報はこんな感じ。
・作品がハッピーエンドか、バッドエンドか。
・デザイナーさんの過去のデザインで傾向が似ているものを挙げる。
・過去の同人誌(私自身がデザインした)ものと雰囲気を変えてほしいということ。
・同人誌タイトルの意図
結果かなり要望が長くなってしまったんですが、取引が終わったあとに「わかりやすい指示で助かりました」と言ってもらえたのでよかったです。
要望を書いていて思いましたが、やっぱり依頼する方もある程度デザインについて調べておいた方がいいです。図書館で装丁デザイン集借りてくるとか、「〇〇(テーマ) デザイン」で画像検索するとか、とにかく他の人のデザインを見て「いいな」と思ったらメモしておくとそこから「こんな感じ」と依頼しやすいです。
私はお菓子のパッケージみたいなデザイン、という希望があったのでお菓子のパッケージをひたすら検索していました。一言にお菓子と言ってもシックな感じからかわいい感じまでいろいろあります。その方向性がわかるだけでもやりとりがしやすいです。
取引の流れ
依頼文を出す→制作→上がってきたデザインをチェック→よければ納品という流れでやりとりします。
その過程でお互い不明点があれば質問し合います。私は「見せられるサンプルはありますか?」と尋ねられました。デザイナーさんに自分の作品読んでもらうの申し訳なさがあるので(小説読むの苦手な人もいるから)向こうから言ってくださって助かりました。
大幅なリテイクはなし、微調整だけOKのプランだったのでそれほどやりとりは多くありません。
SUKIMAのメッセージは早めに返信することを心がけていました。レスポンスが早い方が安心するでしょうからね。
納品されて決済
めでたく納品されて決済……というところなんですけど、SUKIMAはクレジットカード決済ができるクレカ会社が2社しかないようです。持っててよかったVISA。
これはクレジットカードを1枚しか持ってない人はちゃんとチェックした方がいいですね。しかも後から決済方法は変えられません。
納品にはPSDの他に、デザイン全体を画像化したデータと表1(いわゆる表表紙)を切り取った画像データをつけてくれていました。地味に助かります。宣伝用に表1だけ切り取るのちょっと面倒くさいんですよね。
無事滞りなく依頼が終わってよかった。入稿!
依頼してみた感想
依頼する最初のときは緊張するんですが、依頼を受けてもらっている間はすごく楽でした。何より表紙作業を外注している間に他のことをできるのが大きいです。
自力でデザインもできるんですけど、自分で表紙を作っていると何かと頭を悩ませて迷走してしまうので、その時間的・精神的コストを省略するためにはアリですね。
それから自分の作品に、「こういうのがいいんじゃないかな」というデザインを他人からつけてもらえるのは純粋に楽しかったです。ファンアートをもらうときのうれしさに近いです。
お金はかかるし、最低限の礼儀は必要ですが、一度やってみたい人はチャレンジすることをおすすめします。
楽しかったしいい経験になりました。
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