あらすじ・概要
著者はアパレル系企業に勤める普通の男性。ひとつだけちょっと違うのは、男が好きということ。「自分は普通じゃない」と揺らぐ十代のころの思い、失恋をする日々、そして恋人との出会い。ゲイ特有の日常と、悩みを描くコミックエッセイ。
のんびりした作風だがエピソードは面白かった
KindleUnlimitedで読了。
大きな起伏があるわけでもない、のんびりした作風ですが、ゲイの日常を知るにはよかったです。
驚いたのは著者に女装趣味があることです。幼いころからフリルやレースなど女の子っぽい衣装が好きだった著者は、学生時代にロリータ服をこっそり買って楽しんでいました。
自画像はどちらかというと男らしい感じなのでなんだか意外だ……(こういう感想もステレオタイプかもしれませんが)
そして女性の衣服が好きだからアパレル業界を目指したそうです。
著者の女装エピソードは作中にちらほら出現し、「好き」の重要度が高いのだろうなと感じます。
飲み会で「この人いいかも→ノンケだった」を繰り返しているのもちょっとかわいそうでした。
恋多き人ってなんとなく幸せなのだと思い込んでいましたが、ゲイで恋多いタイプだと失恋の確率がめちゃくちゃ上がるんですね。大変かもしれない。
雰囲気的にはゆるい感じだけれど、エピソード自体は個性的で面白かったです。