あらすじ・概要
太陽宮の針房部で女官(お針子)として働いていた明花(ミョンファ)は、女官の最高位、向宮を目指していた。しかしすったもんだのあげく王の承恩向宮(側室候補)になってしまう。王である韓眞(ハンジン)はお飾りの王だったが、彼と交流するうちに明花は彼こそが真実の王だと思うようになる。
ガッツのある女性で気持ちいい
主人公の明花がかなりガッツのある女性でよろしい。
間違っていると思えば目上の人でも言いたいことを言うし、守るべきだと思ったら敵でも守ります。義を見てせざるは勇無きなり、みたいなキャラです。
しかも口先だけではなく実際に体を張っているので、善行を積んでも嫌な感じがしません。
それから明花といい韓眞といい通ってきた過去が冗談抜きでつらいですね。
実際に貧困を経験したからこそ、国が荒れているのが許せないという動機がちゃんと書かれているのがよかったです。そりゃ奸臣が許せないでしょうね……。
ただ、「明花が物理的にピンチ→殴られたり襲われたりする→男が助けてくる」という展開が少なくとも3回もあったのでちょっと飽きました。一回ぐらい自力で助かってもよかったのでは?