ブックワームのひとりごと

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フィリピンにある語学学校で出会ったのは愉快な韓国人たちでした―はしゃ『フィリピンではしゃぐ』

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フィリピンではしゃぐ。

 

あらすじ・概要

海外旅行好きだが英語が苦手な著者は、フィリピンに留学することを思いつく。借りていた部屋を引き払い、半年間の語学学校生活へ旅立つ。韓国系の学校ゆえ韓国人が多い環境、フィリピンの食事やお菓子、英語漬けの日々。最初は戸惑っていた著者も徐々に学校に慣れていき……。

 

フィリピンの語学学校で英語漬けの日々

Kindle Unlimitedで表紙のおしゃれさに惹かれ、何気なく借りた本だったのですがそれはもう面白かったです。

 

まず語学学校のシステムが面白いです。フィリピン人の教師にマンツーマンで英語を教えてもらえるのですが、教師たちが個性豊かで面白かったり、最後の方はぐだぐだになったり。

全寮制で、ルームメイトのいる部屋も選べます。著者のルームメイトのサラはツンデレで、素直じゃない言い回しが多いんですが何だかんだで優しくしてくれる女性です。かわいい。

 

カタコトの英語しか話せない著者が英語の授業や、学生たちとの交流を経て、少しずつ上手くなっていくところは成長物語として楽しいです。でも最後の方ぐだぐだしていたのには笑いました。それもリアリティがあっていいと思いますけれども。

それから学校を離れて小旅行に行ったりご飯を食べに行ったりする話も土地柄が表現されていてよかったです。フィリピンならではの食文化がおいしいまずいも含めて正直に描かれています。あと若者がわいわいしているのは純粋にほほえましいですね。

 

話そのものはゆるくてユーモアにあふれているのですが、絵柄や表現自体はあか抜けていておしゃれです。しっかり描き込む絵柄ではないのですがそこも含めてかっこいいです。

フィリピンの風景や食べ物が、「美しい」「おいしそう」とちゃんと思える絵と演出なんですよね。そこが海外や異文化を描いている漫画として素晴らしいです。

 

異文化の中に入っていくの、大変なことも多いけれど面白いな、と思える作品でした。他のシリーズも読んでみたいです。

フィリピンではしゃぐ。

フィリピンではしゃぐ。

  • 作者:はしゃ
  • 発売日: 2020/05/02
  • メディア: Kindle版
 
ニュージーランドではしゃぐ。

ニュージーランドではしゃぐ。

  • 作者:はしゃ
  • 発売日: 2020/05/02
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