あらすじ・概要
アラサーのサラリーマン誠一郎は、偶然悪魔を召喚してしまう。彼が悪魔に願ったのは、「一緒に飯を食うこと」。かくして悪魔娘リリスは、誠一郎が「誰かと飯を食いたい」と思った瞬間に現れ、彼のおごりで食事を共にするようになる。ふたりはジャンクな者から高級なものまで、食を楽しんでいく。
読んでいてすごく安心するストーリーのほぼない小説
本当に悪魔娘とアラサー男がご飯を食べているだけで、恋愛展開はほとんどありません。ちょっとだけ好意があるかな? という描写はありますが、それだけ。
主人公はリリスをまったく性的な目で見ていなくて、ただ食事をするときの相棒とだけ認識しています。セクハラもしなければマウントもしません。
「プラトニックおにロリ(正確にはロリではないけど)」「お互いにほんのり好意はあるけどくっつかない男女コンビ」「異性同士が恋愛抜きでキャッキャウフフしている」そういう作品が好きな人にはおすすめです。
挿入される挿絵にも性的なものはなく、外で読んでも罪悪感が少ないです。
最後にあるネタばらしがある以外はストーリー性もほとんどなく、ひたすらご飯を食べる描写があるだけです。場合によっては退屈かも。
しかし他の作品に移る前の箸休め的な小説としてはよかったです。ちょうどこれを読んでいる時分にメンタルがやられていたこともあり、安心して読めました。
なろうでは続きがあるようですが、この一冊で切りのいいところまで終わっています。続きが知りたくてつらいということはないので大丈夫。