逆転人生「日帰り登山のはずが…地獄のサバイバル14日間」
日帰り登山で遭難してしまった男性が14時間サバイバルする話。
登場する男性はごく普通の人で、すごい装備を持っていたわけでもなく、ただ運がよかったという感じでした。
しかし本当に山では何が起きるかわかりません。教訓はひとつ、「登山届けは出そう!」です。
男性の母親が探偵ばりの行動力を見せて上った山を突き止めるシーンも面白かったです。
直接的ではないですが、グロい話もあるので怖がりな人は注意。
さとうみゆき『なんびょうにっき』
「成人スティル病」という難病になった著者の入院記録。
病み上がりでボケかけた母親が心配なのに自分は入院してしまって心配! というシーンにすごくはらはらしました。それでも最終的には何とかなってよかったです。
持病があるということはいつ爆発するかわからない爆弾を抱えて生きるということです。持病の方向性は違いますが他人事ではありませんでした。
さーたり・中山哲夫『感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた』
自らも医者である著者が感染症医である父に感染症について聞いた漫画。
今まで調べた内容と被る部分も多かったですが、新しい情報もちょこちょこありました。
特に日本のワクチンに対するフットワークの重さが印象的でした。とろい。公衆衛生が優秀な一方この辺は鈍いんですね。
しかし漫画もコラムも全体的に読みづらかったです。文章が面白くなかったですね。
ドキュランドへようこそ「マリー・アントワネット最後の日々」
フランス革命で処刑された王妃マリー・アントワネットの裁判を、再現ドラマとともに描き出すドキュメンタリー。
再現ドラマが雰囲気があっていいですね。
フランス革命ってフィクションの中では民衆が美化されていることが多いですが、このドキュメンタリーでは民衆側の醜さを描いています。露悪的!
市民運動すなわち悪ではないですが、人間は簡単に行き過ぎてしまうのだなと感じます。
マリー・アントワネットが気丈でかっこよかったです。
ハトコ・谷村昌平 『ご当地グルメコミックエッセイ まんぷく埼玉』
埼玉のグルメを巡るコミックエッセイ。
まず関東の東京以外の県にありがちな「ご当地自虐」がなかったのがよかったです。あれどう反応していいのかわからないんですよね。関西人は自分の故郷が一番だと信じてやまないからさあ……。
埼玉をテーマにした作品が珍しいので、知らなかったことが多く楽しく読めました。ところどころ挿入される埼玉ローカル知識もよかったです。
B級グルメからフレンチまで、雑多に扱っているところも楽しいです。
読むと埼玉行ってみたい~という気持ちになるエッセイでした。