ブックワームのひとりごと

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ヤンデレがオチを持っていってしまった―『Thunderbolt fantasy 東離劍遊紀3』

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あらすじ・概要

七殺天凌を捜索していた凜雪鴉、殤不患、浪巫謠、捲殘雲。彼らは奇妙な宮殿へと迷い込む。人間界から魔界までさまざまな場所を繋ぐ「無界閣」にいたのは、禍世冥蝗の一味と魔族の刑亥だった。禍世冥蝗の一味に攻撃される殤たちだったが、どうやら彼らも一枚岩ではないようで……。

 

 

ひとりの主観でだけハッピーエンド

いやお前が全部もってくんかい!

まさか再登場するとは思っていなかった婁震戒が現れ、自分だけハッピーエンドになって去っていきました。このポジションずるいでしょ。

いやでもこの「自分だけ」っていうのがミソで、七殺天凌には何ら利益がないところが笑います。かわいそうなのはかわいそうなんだけど、七殺天凌もさんざん人を殺してきたので自業自得でもあって笑ってしまいます。

 

ひとりだけハッピーエンドを迎えた彼とは裏腹に、内容は厳しいものでした。幸せがマイナス数値になってしまったキャラの方が多くないですか?

浪巫謡は自分の出生の秘密を知ってしまってかなりショック受けているし、殤不患は相棒を失うし、このクールの良心だったあの人は死んでしまったし……。

何となくサンファンはクールごとにハッピーエンドにしてくれると思っていたので、今回はかなり衝撃でした。

面白くはありますが、詳しくは四期へ! という展開が多いのでこのクールだけではどれくらいの意味のある描写なのか判断がつかないです。

 

でもアジベルファという好きなキャラができたのが嬉しかったです。三木眞一郎ボイスの魔界貴族なんですが、信じられないくらいクズ。同情の余地のない外道。しかもその行為を公式HPで「歪んだ愛」と定義されている……人外らしくて好きですね。

人格が邪悪すぎるので因果応報は受けてほしいですが、同時にこの魔人の活躍が見たい。ジレンマです。