いかゴリラ『オタクだよ! いかゴリラの元気が出るマンガ』
オタクで同人作家である著者の日常を描いた漫画。
特にメッセージもなさそうで、面白おかしく日常を描いているので気楽に読めます。
自虐ネタも多いけれど、湿っぽさがなくカラッとしているのであまりいらいらしません。
サンドラ・ヘフェリン&ヒラマツオ『ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』
ドイツと日本のハーフの女性が日常の悩みについて語る本。
最近は「ハーフ」という言葉そのものも避けられがちです。言われてる本人がそういう言い方が嫌ならやめてもいいと思いますが、こういう話を読んでいるとちょっとした言葉遣いの問題ではないと感じます。
「ハーフってこういうものでしょ?」という偏見がじわじわとハーフの子どもたちを責めています。
外見や属性に囚われず、相手を個人としてしっかり見るのが大事なのでしょうが、それが難しいんですよね。
あと「ドイツにはできちゃった結婚がない」という話に衝撃を受けてしまいました。何のかんの言い訳をして逃げる男が多いらしい。そう思うと、「責任を取る」という発想があるだけ日本の方がこの部分ではましですね。
華宮らら『ルチア クラシカルロマン』
クーデターから逃げ出した王女が潜伏しながらクーデターの真実について知る話。
描写がガバガバすぎます。スパイのキャラは国家機密をべらべらしゃべるし、賢いはずのヒロインは潜伏中に孤児たちを助ける(それが話の重要な伏線というわけでもない)。会話や行動ものっぺりしていて読んでいて楽しくありません。
ストーリーや設定そのものは悪くないんですが、逆に言えばストーリーのつじつまを合わせる努力を感じられないです。
と思ったら著者はこれがデビュー作なのか……それなら仕方ない面もありますがよくこんな話を受賞させたなあ。
『ブラタモリ 東京・白金~白金はなぜシロガネーゼの街になった?~』
土地から歴史を学ぶシリーズ、白金編。
大名屋敷の土地をそのまま使っていたり、江戸時代の道がそのままだったり、大規模な開発や区画整理がなされなかった土地だそうな。
「閑静な住宅地」の「閑静」というのはどこから来ているのかわかる回でした。
【クトゥルフ神話TRPG】Drop box
ある日気づいたら謎の白い部屋にいたTRPGシナリオ。
クトゥルフといいつつトラウマシーンやショッキングなシーンはほぼなく、かなりマイルドなシナリオです。
脱出ゲームのような探索と謎解きメインで気楽に見られてよかったです。
あとマエゾノのRPがとても好きですね~。明るい変態大好き。