ブックワームのひとりごと

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減点要素が多すぎておすすめできない―『カラフル』(アニメ映画版)

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あらすじ・概要

死んだ「僕」は、プラプラという少年に「抽選に選ばれました」と言われる。罪を犯した「僕」は本来生まれ変われないが、現世にホームステイし自らの罪に気づくことができれば輪廻の輪に戻れるという。「僕」はやる気がないながらも小林真という少年の身体に入るが、小林真はかなりの訳ありのようで……。

 

酷評するほどでもないけど減点要素が多い

つまらないというほどでもないけど減点要素が多すぎて手放しでは褒められません。

 

まずいいところから言うと、映像表現は非常によかったです。真が暮らす街の風景や萌えっぽくないキャラデザ、キャラクターのしぐさなどはよかったです。

ラストの感情をたたみかけるような描写も、心を動かされました。

 

次に悪いところを言うと、これ主人公の真の声優がすごく大根なんですよね。

多少下手でもあまり気にしないけれどこれはひどすぎます。素人か? と思うレベル。

芸能人のこと知らないから誰なのかもわからないけれど、主人公が周りのキャラより圧倒的に下手なのはきついです。

 

それから原作での真の家族の事情を説明するシーンがごっそり抜けているので、作品がすごく説教臭くなってしまっています。

家族もひとりの未熟な人間だと言うことを受け入れ、大人になっていく大事な過程が抜け落ちています。

結果的に、「いい親じゃん」みたいな感じになっちゃうのはこの作品らしくないです。

 

酷評するほど悪くはないけど、原作ファンとしては微妙みたいな作品でした。

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