ブックワームのひとりごと

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画面がきれいだということしか褒めることがない―江口洋介『洋菓子店コアンドル』

洋菓子店コアンドル

 

あらすじ・概要

故郷から恋人を追ってきたなつめは、恋人が勤めていたコアンドルという洋菓子店にたどり着く。行くところがなくそこで働かせてもらうことになったなつめは、十村という評論家に出会う。彼はある後悔ゆえにお菓子を作れなくなった職人だった。なつめはコアンドルでお菓子について学んでいく。

 

登場人物がばかっぽいので話に説得力がない

画面がきれいだと言うことしか褒めることがない作品ですね……。

いや脚本家と監督はいい話だと思って作っているんだとは思いますが、キャラクターも展開も浅いので本当に面白くないです。画面のきれいさだけで話を引っ張っています。

 

全体的に登場人物の行動がばかっぽいし、ばかであることに意味があるような内容でもありません。

普通気づくだろうということも気づかない人間たちが、洋菓子店で努力して晩餐会を成功させるというオチは納得いくものになりません。

特にうっかり自分の娘を事故に遭わせてしまう回想は、「悲しい話」とするにはあまりに父親の過失がでかすぎるし、その罪を背負っていく覚悟があまり感じられません。話を面白くするために消費される悲劇なのに別に面白くもないという。

 

ただ、本当に描かれいるお菓子の調理シーンは美しくて、それを目当てに最後まで見てしまいました。ただただ美しいお菓子を眺める動画としてはいいかもしれません。これは映画じゃないと思って見ていました。