あらすじ・概要
子どもがいない、自営業の夫婦である堀田あきお&かよの夫婦。あちこちに体にガタが来始め、老いた親の介護も行う中で、ふたりは自分たちの死について考えるようになる。遺言書を用意したり、入棺体験をしたり、夫婦はよりよく死ぬための「老活」を行う。
子どものいない夫婦がどう老いるか
相変わらずここの夫は口が悪くてどうかと思うんですが、夫婦が納得してこの本を出している以上部外者がとやかく言うのはやぼかもしれません。愛情がないわけではないとは思いますしね。
自営業ゆえ年金額が少なく、貯金にゆとりもないふたりが老後のことを計画するのはなかなか難儀なことが多いです。でも悩みながらも「よい老い」を模索していく著者たちの姿はよかったです。
まずは健康でいること、お金のことはその次だということがよくわかります。
あと相変わらず絵と漫画がうまくて読みやすいですね。きれいな絵柄ではないんですけど、エッセイ向きの現実味とデフォルメがちょうどいい作風をしています。だからいろいろ著者の本を読み漁っちゃうんだなあ。
日本も子どものいない夫婦が増えてきて、著者たちのように子どものいない老活に直面する人も増えると思います。そういう人の予行練習として、この漫画を読むのは悪くないのではないでしょうか。