ブックワームのひとりごと

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【療育・福祉・生活の悩み】発達障害・自閉症の子どもを育てるコミックエッセイおすすめ5選

自分自身が発達障害持ちなので発達障害の子どもを育てるコミックエッセイもちょくちょく読んでいます。

今日はその中から面白かったものをまとめました。

 

発達がゆっくりな子を育てる『つま先立ちのサンちゃん』

自閉スペクトラム症で発達がゆっくりのサンちゃん。いつもつま先立ちをしている彼女と、それを見守り育てていく両親。療育園のこと、生活のこと、好きな番組やDVDのことなど、サンちゃんの日常を描くコミックエッセイ。

自閉症の子どもを育てるコミックエッセイなんですが、読んでいると自分の子どものころを思い出してしまいました。

私もしょっちゅうストレスで体調崩したなあとか、他人に興味を持つのがものすごく遅かったなあとか……。

著者自身も感覚過敏があり、サンちゃんが何かと母親に触れるくせがついたときは嫌で嫌でしょうがなかったというくだりが面白かったです。

私も感覚過敏なので子育てはできないかなあと思っていたんですが、感覚過敏でも何とか親をやっていく人もいるんだなとほっとしました。

honkuimusi.hatenablog.com

 

高知能発達障害家庭の日常『うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記』

漫画家の著者の家には、ふたりの子どもがいる。彼らはふたりともASDの診断を受けていて、不思議な行動をする。体内時計の不具合、朝起きられない、学校での立ち歩き。自らも発達障害を持つ著者は、そんなふたりを見守り育てていく……。

ふたりの子どもはともに高IQで個性的な才能を持ち、おそらく母親である著者もかなり知能が高い……という高知能発達障害家庭です。

おおよそ発達障害の子育ての話となるとあれが困っている、こんな子に産んでごめんなさい……みたいな鬱々した内容が多いんですけれど、けろっとした明るさのこの作品は新鮮でした。

逆に今子育てで深く悩んでいる人には向かない作品かもしれないんですが、こういう家庭もあるということは救いではあると思います。

honkuimusi.hatenablog.com

 

ディスレクシアの子どもを支え惑う親『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』

六年生になっても、カタカナが書けなかったフユ。検査の結果、彼は「発達性読み書き障害(ディスレクシア)」ということがわかる。文字を書くためのトレーニングや、発達性読み書き障害の悩みを母親の視点から語る。

障害のある子を育てる母親のエッセイって、「自分がつらい、悲しい」ってなってしまうことも多いんですが(本当に大変なので、そうなってしまう気持ちもわからなくもないけど)、著者は母親としての自分を客観視することができています。

障害のあるフユにも、障害のない妹にも、心無い言葉をうっかり言ってしまって落ち込む……というシーンがあります。

こういうシーンは描くのつらいと思うんですけれど、逃げずに描き、ディスレクシアを知るきっかけになればと発信していくところはすごいですね。

honkuimusi.hatenablog.com

 

発達障害の子育てに惑う母親『うちの子って発達障害!? ただいま子育て迷走中』

集団に参加できない、人と話すのが苦手……人とどこか違う著者の息子。彼は実は、発達障害だった。ことばの教室や通級教室などの教育サービスの助けを経て、少しずつ成長していく彼。母親の苦悩を描きながら、親が何ができるかを問うコミックエッセイ。

発達障害を持った母親の不安、焦り、周囲の反応が描かれていて参考になりました。

当たり前なのだけれど親だってひとりの人間で、迷いもすれば失敗もします。そういう弱さを描きつつ、周囲の助けを借りながら息子と前に進んでいく姿に励まされました。

うじうじしたり、怒ったりしながら作品自体に暗い雰囲気はありません。それは、著者が自分の感情を客観的に見て、エッセイ作品として昇華しているからでしょう。

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セーフティネットからすり抜ける知的ボーダー児を育てる苦労『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』

幼いころからおかしな行動があった息子。彼は検査によって発達障害だと判明する。そして、知能が平均より低い知的ボーダーだということも。しかし、療育手帳が取れないため、福祉サービスが受けられない。助ける人のいない親子の放浪が始まった……。

知能がやや遅れているけれど、話は通じる。しかし困りごとはたくさんある、というやっかいな現状。

部分的にできるからこそ「怠けているんじゃないか」という疑いの目を持たれてしまう。その苦労はよくわかります。

障害だということがわからない段階では、憔悴していく親の姿はつらかったです。おそらく多くの親たちが、虐待と紙一重のところを歩いているのだと思いました。虐待しなかったのは、たまたま周りに恵まれていたとか、育てやすい子だったとか、そういう理由なんじゃないでしょうか。

honkuimusi.hatenablog.com

 

以上です。興味があれば読んでみてください。