ブックワームのひとりごと

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関西弁の女性が景気よく買い物してお茶して帰るだけの漫画―胡桃ちの『胡桃ちのpresents お気楽買い物極楽カフェ』

胡桃ちのPresentsお気楽買い物、極楽カフェ (主任がゆく!スペシャル)

 

あらすじ・概要

主婦・エイコの趣味は買い物と、カフェや甘味処でお茶をすること。神戸や大阪を中心に街を巡り、店を覗いては服や雑貨、かばんを買う。そして買い物が終わったら、ゆっくりお茶をするのだ……。関西を舞台にした買い物漫画。

 

フィクションとコミックエッセイの中間的漫画

関西弁の女性が景気よく買い物をしてお茶して帰るだけの漫画シリーズなんですが、それだけで面白いからすごいです。ストーリー性やメッセージ性などなくても面白い作品は描けるという好例。

 

主人公のエイコは明らかに著者の分身なのですが、描いてあることはどこまで本当かわからないという特殊な漫画シリーズです。フィクションとコミックエッセイの間という感じ。

著者にエイコのようにぽいぽい買い物をする財力があるのか……? とか、商品を家に置く場所があるのか? というのもそうですし、実際に存在しない商品も描いているとあとがきで述べています。

 

ただ読み進めているうちにこの話が本当か嘘かなんてどうでもよくなってきます。私だってこんな風に景気よく買い物してカロリー気にせずおいしいもの食べたい! 要は願望を叶えてくれる漫画なんですよね。お金の都合や健康のことを気にせず、好き勝手街を歩くエイコに自分を投影したくなってしまいます。

ここまで素直に願望を肯定しているのも気持ちいいですね。

 

関西圏の話なので、地元民として「ああこの町知っているな」「この店行ったことあるな」と思えるのも楽しかったです。

 

しかし明らかにシリーズものなのに巻ごとにタイトルが違うから、紹介しづらいし感想も書きづらいですね。せめてシリーズの名前だけでもつけてくれるとありがたいんですけれど。