あらすじ・概要
人間の村で暮らしていた魔女、マノンは人間と魔女が共存する街ウェネリーフィカにやってきた。初めて見る自分以外の魔女との交流にカルチャーショックを受けつつ、マノンはウェネリーフィカで生きていく術を見つける。それは、お菓子を作って売ることだった。
優しいけれど甘やかしすぎない世界観
のんびりしたおとぎ話風の日常ファンタジー漫画なのですが、設定が個性的で面白かったです。
「魔女」と「人間」の二種類の種族がいる社会で、魔女は魔法が使え、人間より体が強く、寿命も長いです。
魔法が使えて身体が強い分魔女は大雑把で適当で、繊細な能力に欠けます。そんな魔女の欠点を、人間社会育ちの魔女である主人公マノンがコミュニケーション能力や器用さで補っていくというストーリーです。
基本的に前向きで、童話的で牧歌的な世界観ですが、主人公マノンの相棒に意外な過去があったり、意地悪で嫌なキャラクターにひょんなことから助けられたり、何気ない魔女たちの多面性が面白かったです。
優しい世界だけれど甘やかしすぎないような世界観・人間観が好きです。
食べ物が重要な働きをするシーンが多いので、もうちょっと食べ物の作画が上手いと嬉しかったな……という欠点はありましたが、心安らぐような漫画で楽しめました。