あらすじ・概要
高校生になった杏は、「彼氏と住む」と言う母親に家から追い出され、父の家で暮らすことになる。「娘の子育てに失敗した」と後悔している祖父は、せめて杏はまともに育てようと心を砕く。そんな中、杏は部活動として写真をすることとなった。その先生として祖父がやってきて……。
未熟な親に育てられた少女が自分を確立していく
大人として未熟な親に育てられた少女と、娘の子育てについて後悔し、償いとして孫を育てようとするその祖父。ネタ自体はシリアスですが、語り口はコミカルで面白かったです。
カメラというツールを通して祖父と孫がぎこちないながらも少しずつ家族として成長していく姿や、周囲の友達との交流で「自分」を確立していく杏を見ていると、読者としても嬉しかったです。
絵柄も大変かわいらしく、見ているだけで癒される内容でした。全員かわいい。
杏と友達との何気ないやりとりも本当にかわいい~。女の子がキャッキャウフフしてる姿は健康にいいです。
ただ残念だったのは、てこ入れのためなのか終盤にかけてお色気描写がきつくなっていったことです。ほのぼの、ときどきシリアスなこの作品に過度なお色気描写はいらなかったと思います。打ち切り展開だったとしても作品の雰囲気は貫いてほしかったです。