ブックワームのひとりごと

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北欧フィンランドにあこがれた著者がその国で寿司職人を目指す―chika『北欧こじらせ日記』

北欧こじらせ日記

 

あらすじ・概要

20歳のときにフィンランドを訪れ、「ここに住みたい」と思った著者。それから何度もフィンランドを旅行し、北欧に関する仕事に就き、ついには「フィンランドで寿司職人になりたい」と望むようになる。夢を叶えるため、ときに寄り道をしながらも、著者は道を進んでいく。

 

人間関係についてポジティブな漫画

著者はとても人間関係についてポジティブで、どんな出会いについても肯定的にとらえているところがすごかったです。いやコミックエッセイだからいいことばかり描いている可能性はありますが、それでもこんな前向きに描けるということが強いです。

最初に就職した会社が経営難になって離職したことも、ひょんなことから中国赴任になったことも、何だかんだ前に進むエネルギーにしていくそのたくましさがかっこいいです。絵柄や語り口はゆるいけれど、著者本人はガッツがあって尊敬します。

 

コミックエッセイとコラムが交互に記されていますが、コラムも文章がうまくて面白いです。優しく豊かな語り口に、フィンランドで出会ったできごとが交じり合って味わい深いです。文章だけの本も読んでみたいですね。

著者がフィンランドのことをどう好きなのか、なぜ魅力を感じているのか、が丁寧に語られていて読んでいて楽しかったです。

 

前向きな話ではあるけれど、無理している感じや押しつけがましい感じはなくて、「夢があるっていいな」と素朴に思える本でした。疲れたときにゆっくり読むにはいいと思います。