ブックワームのひとりごと

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ケモキャラたちのハチャメチャ犯罪行為と人外ブロマンス―『バッドガイズ』

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あらすじ・概要

強盗や盗難を繰り返してきたウルフたち「バッドガイズ」。しかしテレビニュースで自分たちをばかにされたことに腹を立て、金のイルカを盗み出す計画を企てる。しかし計画は失敗し、ウルフたちはマーマレード教授の元で善人になる訓練を行う。善人の振りをしていようと思うウルフだったが……。

 

人外キャラかわいいのとブロマンスなのと

人外キャラの描写やアニメーション技術がよかったです。かわいくデフォルメされていつつ、動物独特の気味悪さ、ヌメっとした質感があってリアリティがあります。

そんな動物キャラクターが洒脱なせりふを話しながら小粋なシーンを繰り返していくのでそれだけで楽しくなってしまいます。

アクションも派手でハチャメチャで、げらげら笑いながら見るのにちょうどいい作品でした。

 

ストーリー的にはウルフとスネークのケンカ友達関係が印象深かったです。善行に興味

を持ち、誰かに怖がられない生活をしてみたいと思い始めるウルフと、そんなウルフを見て裏切られたと感じるスネーク。

新しい人生への興味と、友人への愛着の間で揺れるウルフ。善人になっていくウルフを見て疎外感を抱くスネーク。彼らを和解させるシーンはちょっと強引で笑ってしまいましたが、エンタメ作品なんだからこのくらいトンチキにやってもいいかもしれません。

 

一方で「悪人が回心して善人になる」話としては、ストーリーの深みや心理描写が足りなかったです。その部分に興味があって見るならがっかりするかも。

あとこの世界になぜ知性ある動物がいるのか一切説明されないため、どういう解釈でこの世界を見ればいいのかよくわからなかったです。狼が二足歩行で歩いていても誰も気にしないなら、そもそもウルフは怖がられないですからね……。

 

知らなかったけど児童文学の原作があるんですね。懐かしい感じの挿絵でかわいい。