ブックワームのひとりごと

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【男と男のちょっと行き過ぎた友情】男男クソデカ感情ラノベ・ライト文芸おすすめ7選

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Twitterで「男男クソデカ感情ラノベ」の話題があったので、ブログの過去記事からピックアップしてみました。

私は積極的に読まないジャンルだし、巨大感情に対する評価も辛いのでおすすめする作品は少ないんですが、好きな人は好きだろうなというまとめです。

 

 

 

廃墟になった日本で何のために生きるか?『エスケヱプ・スピヰド』

日本に似て非なる国、八洲(やしま)。人々は戦争で廃墟になった町に取り残されていた。その中の一人、叶葉はある少年と出会う。彼は戦争の時代を生き抜いた、高度に発達した武器だった……。

メインはボーイ・ミーツ・ガールですが、脇で展開する男男の関係性が趣深いです。「立場の違いから戦う」「もうひとりの自分」みたいなネタが好きな人にはおすすめです。

長編ラノベでは珍しいくらいのきれいな終わり方をしているのも見どころです。

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犯罪組織に引き取られた少女は取引を覚えるデ・コスタ家の優雅な獣』

身寄りがなく内気な少女ロザベラは、名家デ・コスタ家に引き取られる。しかしそこは異能を持つ一族だった。ロザベラは一族の血を繋ぐために従兄弟と結婚して子を残すことを要求される。このままだと幽閉されてしまうと恐れたロザベラは、「一族の一員」として認められるため裏切り者を探し出すことになる。

恋愛的には主人公中心の逆ハーレムなんですが、登場するデ・コスタ家の男どもが同性にいろいろややこしい感情を抱いており、もうお前らで全部やればいいよと思ってしまいます。

裏社会犯罪小説としても面白いです。

honkuimusi.hatenablog.com

 

 

猫による社会が成り立つスペースコロニーで地球を目指す一匹の黒猫の話『猫の地球儀』

「天使」が滅び、知性ある猫たちが暮らしているスペースコロニー、トルク。スパイラルダイバーの焔(ほむら)は、最強の名を手にした後、名前も知らない黒猫に敗北する。黒猫は「スカイウォーカー」と呼ばれる、猫の魂が行きつく場所、「地球儀」を目指す存在だった。

友達として惹かれあう天才と天才。しかしふたりの決別は、ふたりがふたりであるからこそ必然だった。友達という言葉のしんどさと美しさを一度に味わえてお得。

ふたりの間を行く子猫、楽(かぐら)もいい味出しています。

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半人外少年探偵と彼に飼われる小物青年の怪奇ミステリ『地獄くらやみ花もなき』

宿を失くしネットカフェを泊まり歩いていた遠野青児は、罪を犯した人間が妖怪の姿で見えてしまうという力があった。彼は不思議な館に迷い込む。そこにいたのは不思議な少年、西條皓(さいじょう・しろし)。彼は鬼の代わりに罪人を地獄へ送り込む仕事をしていた。青児は、住み込みで皓の元で働くことになった。

半人外の超人に飼われる普通の男の話――何ですが、この「普通の男」としての青児がへたれでうだつの上がらない性格だということに味わいがあります。ペット感がすごい。

妖怪を生かした独特の世界観も好きです。

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婚約者にふられて空軍の傭兵部隊に志願した男がエースパイロットを目指す『天翔けるバカ flying fools』

幼なじみにふられて売り言葉に買い言葉に、空軍の傭兵部隊にに入隊したリック。そこは、変わり者の巣窟だった。曲芸飛行で培った飛行技術も、ここでは通用しない。それでもリックは勝ち気で図々しい性格を生かし、部隊でエースパイロットになろうと奮闘する。

作中の空軍には一種の騎士道精神がはびこっていて、負けた相手に花を投げるし、一対一で決闘をしさえします。

のんびりしている……と思いきや、歩兵部隊は完全に使い捨てにされていることが地の分で語られます。彼らのやっていることは時代錯誤の行為なのです。

空中での戦況が激化していくにつれてなくなっていく男と男の儚い関係性の話でした。

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倫理のない男とズブズブの関係になる大学生『死体埋め部の悔恨と青春』

うっかり人を殺してしまった大学の新入生、祝部(はふりべ)は、そこに通りがかった「死体埋め部」の織賀(おりが)に死体を埋めてもらうことになる。脅されて「死体埋め部」に入った祝部は、死体を埋めがてら織賀に推理を披露することになる。

倫理のない孤独な男と、なりゆきで彼とズブズブの関係になってしまう平凡な男。死体を埋めながら、ふたりの関係は破滅的な方向へ疾走していきます。

リンク先を見てもらったらわかるように、ミステリとしては致命的な穴があるので私の評価は低いんですが、好きな人は好きだと思います。

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安心して頭空っぽにして読めるバディアクション『地獄に祈れ。天に堕ちろ。』

あの世から死者があふれ出してしまった東凶(とうきょう)。ミソギは、閻魔大王からの借金を返すために亡者を冥界に送り返している。彼は、泳(くくり)という少女を助けたことから、「魂に効く」という麻薬にまつわる陰謀に巻き込まれる。麻薬を追ってきたアッシュという聖職者と共闘する羽目になるのだが……。

クソデカ感情と言うよりも「犬猿の仲のふたりがなんだかんだ息の合ったアクションをする」という話。でもそういうのって好きな人多いでしょう?

2巻からは男女の巨大感情もあるので男女カプ派の人にもおいしい。

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