ブックワームのひとりごと

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老いを目の前にした女性がたどり着く今までとこれから―高橋陽子『50歳前からのココカラ手帖』

50歳前からのココカラ手帖 (Sanctuary books)

 

あらすじ・概要

子育てがひと段落し、50歳を目前にした著者は、言いようのない不安を抱いていた。メンタルクリニックで自分の疲れを自覚し、美容やメイクを気にしてみて、スポーツジムで鍛えてみる。そうして理解した、自分の今の状況、そしてこれから50代になる上での展望とは……。

 

 

 

老いを目の前にして、迷い悩む人の姿が素直に描かれていて面白かったです。

 

ジムに通うくだりは『50代からの体力革命』にもあったので内容がかぶるかもしれないと心配していたんですが、『体力革命』が体のこととすると『ココカラ手帖』は精神面のことが主で内容が分けられていました。

honkuimusi.hatenablog.com

トレーニングのこと、体のことだけではなく、精神面のことも気遣ってくれるトレーナーの方の優しさが身に染みます。

そしてストレスを軽減する方法を編み出したところ、体脂肪率が安定したという話には驚きました。やはり体と精神は繋がっているんですね。

 

体の疲れ、精神の問題、不摂生な生活、そして更年期。心にも体にも憂いを抱えて、著者は自分自身と向き合わざるを得なくなります。それは子育てが終わった自分自身がどうするか、何を目標とするか問い直さなければならないということです。

終盤に描かれる素直な葛藤、家で仕事をしてきた兼業主婦としての思いが印象的でした。ここは下手にかっこつけず書いてくれてよかったと思います。

自分の葛藤を受け入れた上で、それでもよりよく行きたいという著者の意思は応援したくなりました。