あらすじ・概要
保育士だったが、日々の雑務に追われ、「もっと子どもと向き合う仕事がしたい」とベビーシッターになった著者。ベビーシッターの仕事の内容から、子どもと付き合う上での悩み、保護者とのやりとりなど、子どもを世話する仕事について語る。
実際に仕事をしている人ならではの視点がある
ベビーシッターになる人はどういう経緯があるのだろうと思っていたので、参考になる漫画でした。
著者はもともと保育士でしたが、保育士の仕事は子どもを相手する以外の雑務が多く、もっと子どもと向き合う仕事がしたいと考えていました。そしてベビーシッターに転職し、個人で子どもを世話する仕事を始めます。
保育所へ送迎する仕事が多い、公園に遊びに行って他の保護者に話しかけられたときベビーシッターと名乗るか迷う、など、実際に仕事をしているからこそ描けるエピソードが多くて面白かったです。
ベビーシッターを頼むのはお金がかかるし、他人を家に上げることへの抵抗もあります。著者もそこは否定しません。
しかし「家が散らかっていても気にしませんよ」「自分のためにベビーシッターを頼んでもいいんですよ」と、ベビーシッターを頼みたいけれど迷っている人たちへ優しい言葉をかけます。
仕事としてお金をもらいたい、というのはもちろんあるとは思うんですが、保護者に少し楽になってほしい、というメッセージが感じられて好きでした。