あらすじ・概要
瀕死状態の女性に一目惚れした少年、無色。無色はその最強の魔術師女性彩禍と融合してしまった。彩禍を守るため、魔術師の学校に入学することを受け入れた無色は、最強の能力に戸惑いながらも彩禍として生活する。
リアリティはないが作品の中では辻褄が合っている
超絶美女とはいえ、死にかけの女性にガチ恋する主人公無色がヤバい男すぎて笑いました。
恋愛としてのリアリティはないんですが、無色が彩禍にガチ恋することによっていろいろな展開に説明がつくようになっています。
彩禍を殺しかけた犯人を探します→彩禍のことを好きだから協力します。
世界の命運をかけて戦います→彩禍のことが好きだから彼女の守る世界も守ります。
めちゃくちゃなのですが、作品の中では筋が通るところが面白いんですよね。
無色が融合した彩禍はチートな能力を持ち、ほとんどのキャラクターは彼女に敵いません。しかしチートすぎて相手に遠慮されてしまいまともな会話が成立しなかったり、力をもて余したり、チートな能力のネガティブな面も書いているのがよかったです。
そしてバトルシーンは、説明的な要素を省いて景気のいい描写をどんどん重ねてくれたのが読みやすかったです。盛り上がりに身を委ねられました。
すごく癖の強い内容だったけれども読者が楽しめる要素はきっちり抑えていて、王道と特殊設定のいいとこどりをしている作品だったと思います。