ブックワームのひとりごと

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『おでかけブック』細川貂々 大和書房 感想

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おでかけブック

 

あらすじ・概要

アンティークなもの、古いものが好きな著者は、それにまつわる場所に出かける。古いものが手に入る町、昔の風俗を展示した博物館、海で古いガラス瓶探しなど、おでかけの日々を描いたコミックエッセイ。

 

アンティークなものにまつわるお出かけエッセイ

こちらも夫のうつ病を公開する前の作品のようです。二色刷りなのもあり、今の著者の作風とは雰囲気が異なります。

東京、大阪、京都など、アンティーク好きの著者がアンティークにまつわる古い建物や骨董市を周ります。

だらだら眺めていられる気軽なコミックエッセイですね。かわいいしほっこりします。

私も古い建物や骨董市が好きなので、作者に親近感を覚えました。

 

アンティークの楽しさが現れている一方で、情けないエピソードもあります。

特に海岸へガラス瓶やシーグラスを探しに行ったときの話には笑いました。アンティークで美しいものでも、探しにに行くときはロマンチックではないものですね。

集めたガラス瓶をごみとして回収されそうになったのを見て、他人にとってはただのごみなんだなあ……と思いました。

 

ほのぼのとして肩の力を抜いて読める作品でした。のんびりするときにはいいですね。