あらすじ・概要
過保護で過干渉な母親の元で育った著者は、両親への怒りの感情と向き合うことになる。自分が弱いからできなかったことは、実は親のせいかもしれない。「自分のせいではない」と考えることで、親への怒りを消化していくコミックエッセイ。
怒りを表明し付き合うことを学ぶエッセイ
この本では怒りと付き合うこと、怒りを素直に認めることがテーマになっています。
抑圧的に育った著者は怒りをうまく処理することができず、怒りを押さえつけては爆発するを繰り返していました。著者は「まず親のせいにする」ということで自分のなかに親への怒りがあることを認め、それとどう付き合うか考えていきます。
自分の悩みを解体し、どう解決していくか考える姿は面白かったです。
著者の他の本を読んで、どうしてこんなに騙されやすいんだ……という疑問を持ちました。『いつになったらキレイになるの?』では格安エステなんて何かの勧誘されるに決まってるのに2回もひっかかっています。
いつになったらキレイになるの?~私のぐるぐる美容道 (扶桑社BOOKS)
しかしこの本を読んで、自分に自信がないから相手の言うことを真に受けてしまうんだなあとなりました。
適切なタイミングで相手を警戒したり、逆に信じたりできない。他人を信用するタイミングがどこかずれています。
子どものころ、健全で程よい警戒心を身に着けられなかった人の人生は、前途多難なんだなあ……と感じました。