あらすじ・概要
技術同人誌を書きたい! しかし、同人誌を書く技術は訓練せずに手に入るものではない。著者は「わかりづらい」文章を「わかりやすく」変えるための方法を解説。入門書なのに定義がないなど、技術同人誌初心者が陥りがちな間違いも掲載する。
技術者から見たつまらない技術書とそれを回避する方法
「技術者から見たつまらない技術書」ってこんな感じなんだなあと思いました。
初心者向けを歌いながら定義を書かない、相手に空気を読ませようとする、読点が多すぎる……言われてみればあるあるなのですが、フィクションを主に書いていると逆に出てこない不満かもしれません。
相手に空気を読ませるような記述を減らして、確実に言える部分を増やしていきます。そのためにまた調べものが発生したり、できないことはできないと言ったり。文章をあれこれ動かすのも楽ではありません。
「わかりづらい文章」をどう「わかる文章」に変えていくかという過程が面白かったです。
結局確実に言えることが増えるようにしっかり調べることが大事です。思う、とかたぶん、とかいういいかげんな言葉はなるべく使わないのがいいのです。でも趣味の文章だとたくさん使ってしまいますけれどね。
いらないものを削っているものを増やしていく。文章はその繰り返しです。そこは文系も理系も変わらないなと思いました。