あらすじ・概要
親との問題に悩み、親と絶縁するに至った著者が、思春期の子ども向けに親との関係を語る。嫌っていたはずの親に似てきてしまった葛藤や、「親もこう考えていたのではないか」という考察。生きる上での建前と本能、世間体と欲望の二律背反など、親と子の関係から社会を見る。
子どものための「親」攻略本
著者の今までの経験を子ども向けにまとめたもの。他の著書とかぶる部分は多いですが、子どものためにこういう本があることは重要ではないでしょうか。
自分自身の親への反発、絶縁を描くと同時に、自分が親になって知った親の心についても描いています。
親を許せないのに、ともすれば自分もまた親のように価値観の押し付けをやってしまう。その苦悩が描かれています。
人間は社会を作る生き物です。だからこそ自分がやりたいことだけやって生きていくことはできません。親は子どもに世間を教える立場にあります。
ただ、世間にこだわりすぎ、「社会人としてやるべきこと」にとらわれると、自分が何をしたかったのかわからなくなります。
どちらを選ぶべきか、ではなく世間と自分のわがままの間でバランスを取りながら歩かなければなりません。
著者は人間の二面性を「A面とB面」と呼び、分類していきます。
思春期の子どもたちは、親の価値観が絶対ではないことにきづきはじめます。親と自分の価値観が違うとき、どうすればいいのか。一人立ちできない子どもたちは何を考えればいいのか。それについて考える本でした。

