あらすじ・概要
ドイツ人の伴侶とドイツで暮らしている著者は、ときおり日本食が恋しくなる。しかしドイツでは日本食材は貴重で、高額だ。家にあるもの、スーパーで買えるもので日本食を作れないだろうか。著者の挑戦が始まった。
日本食のために奔走する著者が楽しい。
ドイツの食材で日本食を作れないかあれこれ奔走するコミックエッセイ。
ドイツの暮らしは気に入っているけれど、いかんせん故郷の食べ物が食べたいという欲望はなくなりません。ああでもないこうでもないと著者の奮闘が面白いです。
乾燥しいたけがほしいという理由で、ドイツにあるきのこを干します。意外と出汁を取ることができて、きのこってうまみ豊富なのだなあとなりました。
うなぎの蒲焼のようなものを作ろうとして照り焼きになってしまったり、鍋を作ろうとしたらドイツのスープとあまり変わりがなくなってしまったり。それでも日本食と主張することが大事なのでしょう。
日本食の情報と同時に、ドイツでの食文化が描かれるのも面白かったですね。
ドイツのソーセージやパン、お魚事情、野菜や果物などが登場します。
近所の人に庭になった果物をもらう場面は、日本と同じことするんだな……と思いました。後にこの果物は梅酒風の果実酒となりました。