あらすじ・概要
SNS、動画視聴、ゲーム、食べ過ぎや飲み過ぎなど、日々の「やめたい」と思う習慣。なぜ、やめられないのか。「依存行為は何かの欲求の代替」ということを軸に、ノートをつけながらどうやって依存行為をやめられるか考える。
日々の軽い依存に向き合っていく本
ガチガチの依存症治療用というよりは、日々のちょっとした依存をやめていくための本でした。通院するほど依存症の病状が進んでいる人向けではありませんが、やめたくてもやめられないものを抱えている人にはいいです。
食べ過ぎや飲みすぎ、SNSのやりすぎ、ゲームや動画に没頭することなど、「この時間があれば建設的なことができたのに」という時間を減らしていくことを目標とします。
「やめたくてもやめられない」を何度もやってしまうのは、孤独や劣等感のあらわれであり、原因に迫ることで依存行為もやめていける、という内容が面白かったです。
この本でも孤独は人にとって毒であることが語られます。放っておくといくらでも孤独でいてしまう私としてはいろいろ耳が痛いです。
孤立すればするほど自分が何をしたいのか、どうすればいいのかわからなくなってしまいます。
人と話すのは共感やなぐさめだけではなく、自分の現在位置をはかる効果もあるのです。
架空のケースを題材に、それぞれの登場人物が依存的な行動を通して、自分自身が本当に叶えたいこと、やってみたいことに向き合っていくところが印象的でした。
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