ブックワームのひとりごと

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『次なるパンデミックを回避せよ 環境破壊と新興感染症』井田徹治 岩波科学ライブラリー 感想

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次なるパンデミックを回避せよ: 環境破壊と新興感染症 (岩波科学ライブラリー 301)

 

あらすじ・概要

新型コロナウイルスの大流行により、変わってしまった社会。しかしすでに次なるパンデミックは起こる可能性がある。野生動物や家畜と、パンデミックのリスクがどう関連するか解説し、動物との距離感を考える。環境保全は人間の健康を支えるかもしれない。

 

感染症によって問われる人間と動物の関係

環境問題とパンデミックの問題の関連性について語る本です。

人間がその生息域を広げ、動物たちとの接点が増えたことによって未知の病原体に接する機会も増え、パンデミックが起こる確率も高くなってしまっています。

エキゾチックペットの輸出・輸入もそれに拍車をかけています。環境保全としても珍しい動物の飼育はやめるべきですが、公衆衛生上のリスクもあると知りました。私は生物が好きで生物関連のTwitterアカウントをフォローしているんですが、ひょんなところから情報と情報の接点が生まれています。

 

人間の人口を養うため飼われている家畜も感染症のリスクとなりえます。家畜は「密」な状況で飼育されているので感染症が発生する可能性が高いです。アメリカでは劣悪な衛生環境で働かされている食肉業者の従業員もいて、倫理的問題も問われていました。

 

環境問題に取り組むには既得権益の猛反発に対処しなければならず、それは政治的な活動にならざるを得ません。しかし政治をするなんて科学者にとっては一番苦手な行為ではあるでしょうね。

科学と人間の未来のための政治活動というものに理解のある社会であってほしいと思います。

 

『先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」』山本紀夫 角川ソフィア文庫 

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