あらすじ・概要
父親に虐待されて育った著者は、自分が大人になってからもその影に苦しむこととなる。家庭を持ち出産し、息子に強い悪意を抱く自分を見て、著者は父親だけでなく母親との関係も見直すことになった。
父だけではなく母からも愛されていなかったことに気づく
著者は毒親ものの作品を何冊か出していますが、それぞれテーマが違うのが面白いです。今回は母親が自分の恋愛を優先させて父親の暴力を見逃した話です。
著者の母はダメな夫と別れようとせず、そのせいで子どもを危険にさらします。
物理的な暴力に出なかったという点では父親よりはましかもしれないですが、父親にぞっこんに惚れ込み、父親が自分を愛してくれるかどうかで考えている母親は異様でした。
同時に一見すると「駄目な夫を支えるけなげな妻」に見えてしまうのが恐ろしかったです。見えにくい毒であるがゆえに他人に理解されづらい困りごとではないでしょうか。
怒りを押さえつけるのではなく、その存在を自分で認め、どう表現するかを考えないと苦しいままです。
著者の愛されている子どもに対する嫉妬や、自己嫌悪の描写が生々しくてつらかったです。
善人の物語ではないですが、それでも不幸になってほしくないと思いました。
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