ブックワームのひとりごと

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『私の彼女』南Q太 全2巻 デルフィーヌ・ド・ヴィガン原作 電書バト 感想 傷ついた作家の前に現れた都合の良すぎる女

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私の彼女 上

 

あらすじ・概要

主人公は作家として母親の自死を描いた。しかしその後、誹謗中傷や他人の期待への重圧によって精神的に不安定になる。そんな中現れたのがエルという女性だった。彼女は主人公の作品の熱狂的なファンであり、主人公を全肯定してくれる存在だった。主人公はどんどんエルに惹かれていくのだが……。

 

全肯定してくれる恐ろしい女性の話

原作つきの漫画ですが、かなり改編も入っているようなので翻案という感じでしょうか。

傷ついた女性の前に自分のことを全肯定してくれる誰かが現れる、というところまではラブロマンスあるあるです。しかしその彼女が主人公を飲み込むほどの危うさを持った人でした。

エルは誹謗中傷に傷ついた主人公を全肯定し、癒していきますが、同時に主人公の存在に執着し始めるようになります。

エルは主人公に「真実の物語」を書くように迫ります。

主人公は自死した母親を元に私小説を書いており、そのせいでベストセラーになると同時に、強い誹謗中傷に悩まされることとなります。そんな主人公に「真実の物語」を書くように要求するのがどれほど残酷なことか。

しかし主人公はエルのあやうさに気づきながらもどんどんエルに依存していくようになります。この過程は破れ鍋に綴じ蓋っぽいです。

 

終盤に判明した事実はある種のあっけなさすら感じるほどで、思ったのと違ったなあとなりました。これを百合と言っていいものか……。あくまで主人公は異性愛者でしょうからね。

しかし自分の感情を同性愛者に投影していると思うと、それはそれで業が深くて主人公のわがままさを示しているかもしれません。

 

 

 

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