ブックワームのひとりごと

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Thunderbolt Fantasy最終章 ネタバレ感想 関係性最高だったよ

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【映画パンフレット】Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 最終章 サンダーボルト ファンタジィー

 

Thunderbolt Fantasy最終章見てきました! 面白かったです! シリーズ追いかけててよかった!

最後なのでごりごりネタバレ感想にしました。ネタバレしかないです。

 

TVシリーズからどうなるか気になっていた浪巫謠ですが、これ上ない丁寧な結論を出してくれました。

序盤は囚われの姫みたいなことになっていましたが、復活してからはとても頼もしかったです。

そして嘲風がものすごく美味しいところをかっさらっていって驚きましたね。サンファンのヤンデレはわりとハッピーな結末迎えてますよね。(他人がそれを幸せと認識するかは置いといて)

最後にアジベルファを哀れむところも、こういうところが浪巫謠の善性なのだと思います。

父親はクズだし母親もかわいそうではあるけど虐待親で、血縁にはいい思い出がない彼ですが、それでもどこか他人を憎みきれない優しさがあります。

そういう人間だから自身をひどい目に合わせた嘲風にも「人をまともに愛することのできない哀れな少女」と認識していて憎みきれないのかも。

父親殺しではなく「斬るべき人間がたまたま親だった」という態度なのがよかったです。

最後に家庭を持っていて驚きましたが、自分の父親や母親と無関係に家庭を持っていいと思えるのは浪巫謠の過去の克服と言えます。親子水入らずではいられなかったのは可哀想でしたが。

 

そんな浪巫謠の成長を楽しんでいた一方で凜雪鴉! 凜雪鴉お前! となりました。

凜雪鴉はハッピーエンドにしちゃいけないキャラだと思っていましたが、「凜雪鴉が永遠にざまぁできる世界を用意する」形で達成するとは思いませんでしたよ。これは本当にハッピーエンドです。

そして殤不患が大切な仲間よりも凜雪鴉を選んだ結末に震えました。こんなブロマンスオチ初めて見ました。愛情ではないと思うけど⋯⋯。残された人がかわいそうなので殤不患のこと早めに帰してあげてくれ。

しかしサンファンが殤不患と凜雪鴉の出会いから始まったのを思うと、このふたりの関係性で終わるのはとても美しいです。美しいけど凜雪鴉お前!! とはなります。

 

主人公以外のキャラだと禍世螟蝗の結末がよかったです。世界征服を望んだ人間がごく普通の人間になって地を這って生きる屈辱、尊厳凌辱。しかしそんなプライドなんてなくても生きていける人は多いし、ごく普通の人間の暮らしも貴族に劣らず尊いものなんですよね。

かなり温情がある結末にも関わらず、性格的には死ぬまでこのことを引きずるんだろうなと思うと愉快でした。

サンファン自体がつまらないプライドから解放される人間のほうが幸せだ、という価値観の作品でした。そのことを改めて確認した結末でした。

 

めちゃくちゃ満足感の高い完結編でしたが、上映館少ない上に事前情報がないと何のことかわからない続編なので、おすすめしても観てくれる人少なそうなのが難点です。

今からTVシリーズ全部見て映画見てくれる人なかなかいないでしょうね。いてくれたらいいな、この完結編以外の映画は番外編なのでとりあえず飛ばしていいから⋯⋯。TVシリーズだけでも見てください。

サンダーボルトファンタジーをよろしくお願いします。

 

 

 

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