あらすじ・概要
関西一の私立進学校、灘高校に国語教師として勤めていた著者は、高校生に向けて国語の学び方を教える。現代文の読解や記述式の問題の解き方、古文の考え方、漢文に親しむ方法など。受験のための勉強を超えて、人生に役立つ国語能力をつけるよう子どもたちに望む。
国語教育の王道を行く本
国語教育の王道という感じの本で、面白かったです。文章を書く人には下手な文章術よりこの本を読ませた方がいいのではないかと思うくらいです。
本当に当たり前のことしか書いておらず、劇的な本を期待していた人はがっかりするかもしれません。しかしスポーツ選手が地道に筋トレをするように、文章を読んで書く練習も地道で面倒なことなんですよね。それでもやる価値があります。
学ぶ喜びに満ち溢れ、読み終わったときに「私も勉強したい」と思う本でした。
著者はさまざまな本を読むこと、そして読後感を残すことを重要視しています。思ったことを書くことによってその文章を振り返り、また自分自身も振り返ります。また、読後感を他人と共有することも大事だと述べています。
これはこのブログ「ブックワームのひとりごと」の目指すところと似ていて、うれしかったです。感想を書くことが他人の役に立ち、自分自身の役に立つといいですね。
著者は『銀の匙』の授業で有名になりましたが、その名声に戸惑い、誤解されることに悩んでいたようです。メディアの罪を感じます。この本に書かれていることもそうですが、やっぱり実際に読んで感想を書かないとですね。
『やさしい日本語――多文化共生社会へ』庵功雄 岩波新書 感想 簡単な日本語を通して異文化と話そう
